労働とは、神から与えられたギフトか罰か 古事記と聖書の解釈の仕方より

神嘗祭

2013-08-01 14.24.33

伊勢神宮で行われる神嘗祭を見学させていただきました。
神嘗祭とは、簡単に言うと【神様へ今年の新米をお届けし、五穀豊穣を感謝、祈念する行事】「沢山の実りをありがとうございます。」と感謝申し上げるお祭りですね。

日々、おなかいっぱい食事が食べれること、幸せだと思えること、笑顔でいられることを当たり前だと思わずに、感謝して過ごさなくてはならないと、思い改める次第です。

さて今回、この神嘗祭に訪問した中で、伊勢の語り部から素敵なお話をいただきました。
やまだ大学  いつも伊勢の素敵なお話をお聞かせいただいています、講師の山本武士さんのお話より私が感じ取ったままを。

神嘗祭に関連付けて稲作のはじまりから

稲作の起源は「古事記」ではこのように記されています。
「高天原(たかまがはら)にある斎庭(ゆにわ)の稲穂をわが子に与えなさい」とニニギノミコトに命じられた。
要は、高天原=神様たちの国でアマテラスオオミカミが自らが作った稲を、ニニギノミコト(孫)に渡して、豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)=現在の日本に広めて国を拓きなさいと命じたことにより、日本に稲作が広まった。ということです。

この稲作が、人による初めての「労働」にあたるものだとされています。私たち日本人の仕事、労働の起源というか、考え方の一つ根源といわれる部分なのではないか、この考え方が重要な部分だと思う。

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さて、これは日本神話のお話。

アダムとイヴの創世記

海外ではといえば、同じような話に旧約聖書より「アダムとイヴ(エバ)」の創世記がある。

有名なので簡略するが
「食べてはいけないと言われていたリンゴを食べてしまったアダムとイブ。それによって神は二人を楽園から追放し(失楽園)、女には産みの苦しみを、男には苦労して働かなければ食物が手に入らないという罰を与えた。」とある。

そう、面白い。

労働とは

ここからわかることは、少なくとも日本には、労働とは、神から与えられたギフトであり、元々は神様が行っていた行為と同じことをさせていただいているという考え方が根底にあるということ。

聖書では、罰として与えられたものが「労働」であるということ。

<あくまでも、人の読み解き方、感じ方だとは思いますので、宗教的な話で否定するものでも何でもないことだけお伝えしておきます。>

今、世界中の方が日本に旅行に来て口にされること、「安心」「安全」「道徳心」など日本人の世界に誇れる様々な価値観や考え方の根源を感じたような気がしました。神話が事実かどうかということでなく、そういうお話を受け継いできた民族であるということ、信じることができる心を育ててきたということ、全てが今ここに美しい日本があるという現実につながっている気がしました。

そして、労働とは「罰」でもなんでもない、神様からのギフトだと思って生きていきたいと思ったのでした。

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