内臓感強いハラミは果たしてハズレなのか

ハラミを焼く。

 

待ちに待った、あの、たれがジュっと鉄板の上ではじけ音を立てる様、タレが焦げるにおい。

これだ!私はこれがしたかったのだ。

 

今日は朝起きてからずっと焼肉の気分だった

ただあの、熱々の鉄板に肉をジュウッっと横たえて、ジュクジュクと言いながら焼ける様を眺めたかった。思いは募るばかりで、11時が待ち遠しくどこまで行こうかと考えたものの、仕事のこともあり家の近くの確実に外れない焼き肉屋をチョイスした。

 

にもかかわらず、焼肉屋に入り席に着くとメニューには丼ものと定食だけ、焼き網には蓋がしてある。

「肉、焼きたいんですけど・・・」

「申し訳ございません、、、」

このご時世だからなのか?ランチタイムは定食メニューだけとの事で、どうしても肉の焼きたい私は「肉焼きたいので、失礼します」と席を立った。

 

さぁて、困ったぞ。

近くには二軒の焼肉屋があるが、一軒は水で薄めたようなタレの大外れだしもう一軒は夜しかやっておらずしかも、お一人様お断りである。

google君によるともう一軒、聞き覚えの無い店が歩いて5分ほどにある。

悩ましい

 

20分ほどバスに乗れば私の大好きな叙々苑がある。五反田まで一駅でLIKEもある。どうしても肉が焼きたい!タン塩が食べたい!私にとって、新しいお店は少し冒険でもある。が、足元は近所に行くつっかけで出てきてしまっていた・・・

 

背に腹は代えられない。

焼肉なのに「馬山」

ちょっと、クスッとしながらもこの外観に恐怖しかない。井の頭五郎ならワクワクするところなのだろうが、私のハズレ引き率をなめてはいけない。大ハズレなどありえないとすら思える焼肉で大外れを引き当てるのである。私をなめてはいけない。

 

仕方がない。肉を焼きたいのだ!焼かせてくれるなら、それだけで幸せだと思えばよいではないか。肉をワンバウンドさせて、白飯をかきこもうではないか。

 

ランチメニューは焼肉定食(ハラミと鶏)800円と肉単品各500円

定食を頼まないとナムルとかの単品が無いようなので、鶏肉など食べたくないが仕方がない、焼肉定食とタン塩とカルビを頼む。

 

想定内

 

以上でもなく以下でもない様子の定食が運ばれた。単品はタレがたっぷりかかったカルビの横にひたひたしてしまっているタンが乗っているのは解せないが、さっさと焼いてしまおう。

タンはハズレ。厚いだけで固く、美味しくない。レモンがたっぷりあるのでレモンでごまかそう。顎が疲れるのでダイエットにはよさそうだと思う。

 

ハラミを焼く。

 

待ちに待った、あの、たれがジュっと鉄板の上ではじけ音を立てる様、タレが焦げるにおい。

これだ!私はこれがしたかったのだ。

 

ハラミを口に運ぶ。

 

ん?なるほど?・・・・ハラミとは横隔膜、内臓だったねそういえば。

 

内臓感のあるハラミ。ハラミは内臓なのだから、当たり前だろう?と言われればそうなのだけれど、カルビともヒレとも間違ってしまいそうなすっきりハラミばかりを口にしているせいか、これほどに内臓感のあるハラミは久しぶりなので、改めて驚いてしまったのだ。

 

でも、ハラミとは内臓なのだから内臓感があっていいのではないか、逆に当たりなのではないか?頭の中が???でいっぱいだ。私的には、少し苦手な味である。

 

基本、焼肉と言えば「叙々苑」。美味しい焼き肉屋さん知ってそう~♪みたいなことも言われ聞かれるが、私はなんだかんだ言って「叙々苑」推し。そこそこメジャーな有名店は網羅していると思うが、遠かったり予約とれなかったり煙たかったりルールがあったり。いつでも予約とれる綺麗で安定感のある叙々苑最高!ってな感じに育ってきた。焼肉みたいなものは小さいころから慣れ親しんだ味が美味しいに決まっているのだ!と勝手に思っている。ちなみに叙々苑は店舗ごとにタレの味が違うので、好みは店舗で分かれる。

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話を戻そう。

 

とはいえ、このハラミ、こういうのが好きな人には堪らないのであろうか?わからない。ハラミをそれほど食べてきていないし、如何せん叙々苑舌なのである(笑)ちっとも評価する器になってないのに、なんでこんなことを書き始めてしまったのだろう。でもとてつもなく、気になったのだ。

 

内臓感の高いハラミは美味しいと称されるものなのか。

 

好みである。とか、身もふたもないことを言ってはいけない。確かに、美味しいとか美味しくないとか、あんなもの好みだろう?と思っている。なので、好みの合う人のおすすめは気になるし、ああ、この人とは舌合わないなぁという人のおススメは行かなくていいリストインする。

 

ちなみにカルビは普通に美味しかった。肉感の強いカルビ、叙々苑ではないどちらかと言えば本とさやみたいな感じ。

 

多分この店には二度と行かない。けれど、はまる人もいるのかもしれない。井の頭五郎ならどう称するのだろう。

 

人の舌、評価なんていい加減なものだな、独りよがりだなと改めて実感した灼熱の太陽ぎらつく昼下がり。

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