結婚式のプロフィール映像、10年前から進化しない問題

ここ数年、ずっと思っていてずっと口に出し続けているけれど
変化が起きないのは、難しいという事なのか、興味がないという事なのか気になるので書いてみる



結婚式のプロフィールいつまで静止画(スライドショウ)流してるんですか問題

一昔前は、本当にスライドショウだったんですよね。フィルムを一枚ずつ回転するマシンに刺して、ガチャンガチャンと回して投影していたわけです。それが、写真をデジタルに読み込み、パワポの様なスライドショウに始まって、今では現在の二人の動画なんかを組み合わせた形に変化を遂げているわけです。

段々とソフトの開発も進み、自作できるようになり友人お手製なども増えてきましたし、クオリティーもそこそこのものが作れたりします。手作りを否定するお話ではなく、業界の会社に対してのお話。

映像業界の思考停止問題

なので、現状業界では
プロフィール映像だけは持ち込みが多く、販売する側も「作れちゃうし」的な反応で諦めている感が強いです
当日の映像を絡めることで、自作ではできない商品の販売に力を入れているといったところでしょうか

それはそれでいいんですけどね
のんきなこと言っている間に、アプリでその場で動画取って、作っておいたプロフィールとくっつけてBluetoothで飛ばせる日は近いです。今アドバンテージにしている当日の動画って部分も、抑えられなくなりますよっと。

プロ業者ならね、自作できる時代だし、持ってきちゃうから、「それでいいや」ってことはないと思うわけです
お金をいただいて喜んでいただくという意味考え直すべきですね、プロフィール映像というものができて10年近く、それほど衝撃的な商品に進化を遂げることもなく、それじゃぁ、買わなくなりますよねってなもんですわ。

綴り書きを読む習慣がなくなった今となっては、「プロフィール」を紹介するアイテムとして映像は欠かせないものになっているのは事実です。二人の事を紹介するという事は、出席者への紹介であるとともに礼儀だとも言えますから、無くならないアイテムだからこそ、時代とともに対象となるお客様の変化とともに変わり続けることが大切だと思います

お父さんの汗と涙の結晶の出番です!

今どきの新郎新婦の世代には、私たちの世代にはなかった素材があります

「動画」

ハンディカム等の片手で撮れるカメラの普及、手ぶれ防止機能、様々な家庭用カメラの進化とともに育った世代なのです。実家に帰れば、箪笥の引き出し一つ分がテープで埋まっているなんてことも稀ではない、幼稚園のお遊戯、小学校運動会、誕生日会、家族旅行、様々なシーンを世のお父さんたちは撮影してきたはずです

ぶれて酔いそうになった映像、走っている娘を見失って知らない子供が映っていたり、お遊戯の明るい歌声より響くお父さんの鼻をすする音、子供が大きくなり、見ることもなくなり、箪笥の奥にしまわれたお父さんの汗と涙の結晶、今こそ出番なのです!

何を伝えられるか、伝わるか

小さい頃の映像には必ずと言っていいほど、お父さんとお母さんの愛情籠ったメッセージが、言葉が残されています。立てるようになった事にこれほど喜ぶか?というくらい母の感極まる様子、運動会で割れんばかりに「がんばれ」と叫ぶ父の声、まだ目も開かない子に「いいパパになるからね」と未来を語る若い父の声。

45365417_480x315

これほどまでに魅力的な素材が、山のようにある世代に突入してきた今、変わらなきゃいけないと思うのです
ただ、動画を編集するだけでない、生まれてからを写真でめくるだけじゃない
どれだけ愛されて育ってきたのか、そしてどんな風な家族だったのかを感じることができる映像が作れるはずです

ああ、想像するだけで泣けてきそうなのに
何が難しいのでしょうかね

今どき写真をスライドするだけの映像に魅力を感じないのは当然です。YouTubeなどで動画を見慣れた世代なんですから、動画で動画を作る、もう、当たり前だと思うわけです

確かに、いろんなメーカーが様々なサイズで出していたであろう家庭用ビデオテープをデジタルにおこす作業は大変かもしれません。どんな映像が映っているのか、親御様ですら忘れてしまったテープの中から、使える素材を選ぶのは大変かもしれません。

それでも、それだからこそ、自前でなくプロに任せる意味も生まれるはずです。
二人にとって、結婚式の後も見たくなるような映像が、親御様がコピーを欲しがるような映像が生まれると思うんですけど。

5年位前から吠えてるのになぁ(笑)共感したら、是非シェア!を

最新情報をチェックしよう!