「今更だけど、結婚式やっておけばよかったかな?って思ってるよ。」
と、友人の男の子の発言です。
なぜ、彼はそう思ったのか
仕事柄、指輪を出来ない職場なのでいまだに「独身」だと思われているお取引さんが居たり、他部署の上司が居たりするんだそうで、今回子供が生まれその話をするたびに、
「なんだ、結婚してたのか?結婚式呼ばれてねーぞー(笑)」
と、つっこまれれば、そばで、直属の上司が
「そうなんだよ、こいつ結婚式やってないんだよ」と、フォローに入り
「なんだ、やってないのか、嫁さんドレスきてないのかー、そうかー・・・今はそういうもんか?」
「うちの娘もやらんのかねぇ、、、花嫁衣裳着ないのかねぇ、、、」
と、まぁ、このような会話が繰り返されるそうです。
職場が、昔か気質な人が多いということもあるでしょうが、彼にしてみれば、奥様の希望もあって式をしなかったのに、なんだか自分の都合でやらなかったように思われるのが嫌なんだとか。
そして、お父さんの年代の人の娘の花嫁衣裳に対しての、想いに触れることで、奥さんのお父さんのことがとても気になって、奥様は「平気よ」と言っているが、本当は、見たかったんじゃないか?と考えるようになったそうです。
自分に子供が生まれ、父親というものになりになり、<娘の花嫁衣裳>というキーワードがとても心に響くのだとか。
親になってわかる、相方の親の気持ち
稀な話なのかもしれません。けれど、ちょっと考え深いものがありました。
自分たちのことだけじゃない。
結婚式は、お父さんお母さんの「楽しみ」の1つなのではないか。やらないのか?と、口には出さないけれど、少し寂しく思っているのではないだろうか。自分の親でなく、相方の親の気持ちがわかるようになると切なさも倍。
そういえば、私の母も、私が28歳になった頃、新しい着物を買うときに安かったのよ、ついでにね、と言って留袖を新調していました。あの着物に袖を通す日は・・・・
親のそういうとこ、わかりにくいです。親の想いなんてそんなものなのかもしれません。
強制はしたくない、貴方の好きにすればいいと思っている。だからこそ子供の側も親はどう思うだろう?と歩み寄る気持ちが大切なのではないでしょうか
そんなご両親の気持ちに気がついてあげられるほど大人になってない頃に、結婚という選択をする。だからこそ、この年になってそんな会話、そんな思いに気がつくことを、伝えていきたいと思いました。
やらないという決断は、あまりにも簡単だから、その決断ちょっと待って欲しい