50歳からのウエディング 還暦で結婚式を考える

50歳を超えて結婚式をしよう!と意気揚々と構える人は少ないが、再婚再再婚をして写真だけでもと考える人は多少いるかもしれないし、年下の初婚を捕まえれば、結婚式が頭をよぎることもあるだろう。

50歳以上の結婚式のハードルの高さよ。これは、ウエディング業界が全面的にいけない。
ググってみればいい。<50歳 結婚式 ウエディング>

・参列者にされる―――!「50代の結婚式参列の衣装」

・婚活じゃないのよ

・「40歳の大人婚」40-50じゃないの、50-60、何なら70、80までだって許容できなきゃもうターゲットじゃないんだよ。

・「40代のキラキラ婚」いやいや、キラキラしなくていい、というかして欲しくない。

そうじゃない!!!

これでは、少し考えたくて、写真だけでもと思ってググった50代以上の花嫁候補たちは一網打尽で戦線離脱する。間違いない!意気揚々と挑むほんのわずかな人以外は、「ああ、私はちょっと・・」となるだろう。

「娘の年位だろうか、キラキラした花嫁の写真、可愛いわね。」

「子供のスタジオマリオを思い出すわね、衣装選び放題の映えるフォトスタジオか」

和やかな気持ちで眺めるその検索結果は、決して50代以上の結婚式を受け入れていない。
多くの検討候補者たちは脱落し、「しない」を決断する。当たり前だ、自分たちを受け入れてくれる場所がない。

正直言えば、業界どこでも受け入れるしウェルカムだと思う。が、それがわかっていたとしても、この戦場に戦いに出る勇気も意気込みもない。気分を消沈させる検索結果、実態がそのとっかかりすらをも萎えさせてしまうのだ。

実践!50代以上の結婚式のハードルは、その検索結果以上に高い。

難儀を上げればきりがないが、

・でっぱり引っ込みのバランスが若い子のそれとは違いすぎる

・親?子供はいるけど? 親族という概念が若い子のそれとは大きく違う

・周りの若いカップルを見れば見るほど、自身の存在に耐えられない

・華やかでフリフリした雰囲気がもう耐えられない

・自分の娘位の営業スタッフ、可愛いので聞いてあげるけどとんちんかんね

・どう見ても機嫌の悪い旦那、場違いのおじさん

・すべてが安っぽく見える

・年の差婚、相方の親に見られる

「ドレスくらい着たいなと思った私がばかだった」と思うに違いない。とはいえ、還暦だって結婚式できることを知ってほしい

年を重ねるほど「目が肥える」「舌が肥える」こればかりはどうしようもないので、全てが安っぽいことに片眼を瞑るか、でなければ本物を選ぶことから始めよう。

老舗格式ホテル、料亭、老舗レストラン、ミシュランあたりであれば間違いはない。日頃食事に通うホテルやお店を軸に選ぶことをおすすめしたい。

ここは、業界関係者に直していただきたいところだが、実は「シニア ウエディング」と検索をかければある程度ターゲットとしているページが見つかったりする。機嫌悪くなりそう!!
そう、50歳や60歳は「シニア」とか、自分で入れないから!!!!!と。もう!ご立腹。


50代以上の結婚式の基本は「お金にはこだわらない」

無駄遣いをしろと言っているわけでも、豪華にしろと言っているわけではなく、ある程度きちんとした価格がかかることを認識した上で、取り組む方へのおすすめになります。するとしてもみっともないことはしたくない、派手なことを望んでいるわけではないけれどやはり、年相応に。と考える方こそ、色々な難関に出会うと思うのでその為のご紹介です。

ウエディングドレスが着たい!という事がメインでなければ、無理にウエディングドレスを着る必要もないと思います。ブランドのカラードレスやタキシードを新調して、かっこよく友人とディナーなんてのも素敵♪老舗ホテルであれば写真室をお持ちなので、そこでこっそりスタジオ写真だけ撮影してもらうことも可能でしょう。気を付けたいのは、ウエディングサロンへ赴くのではなく、食事会という体で。できる事なら知人などコネクションを探し、宴会支配人などご紹介いただけるところを訪れると良いです。

できれば挙式はおすすめしたいところ。「誓いますか?」の問答は、これから二人で生きていくという覚悟をくれます。50代からの結婚には「病めるときも」の重みが違ってくることでしょう。あの神聖な儀式の中に、紙切れ一枚では得られなかった「結婚」という重みがあると思うのです。二人きりでもいい、是非挙式を検討してもらいたい。

挙式だけであれば、ふたりきりでもできます。が、またここで難関。

挙式場探そうと思うと、またあのキラキラサイトから、あの私たち50代を拒絶しているとしか思えないサイトの山から何かを見つけるなんて!もう老眼の私には無理(笑)

と、なります。困ったことに、チャペルで挙げようと思えばキラキラしてないところはない。どうしたって、娘のような年齢のカップルたちに囲まれる。これは地獄。

海外やリゾート地で、できるだけオフシーズンにひっそりと挙げるというのもありかもしれません。クリスチャンでない限り、チャペルにこだわることなく氏神社に相談してみるのもありでしょう、衣装なども着ずただ祈祷としてお願いすることも可能だと思います。二人の縁を神様にご報告し、これからの家内安全を祈祷していただくのです。

また、同じお墓に入ることを見据え、檀家のお寺へ相談に行き「仏前式」も検討してみては?仏前も衣装にはこだわることなく平服にケサを借りて挙げられます。思いの外、華やかで素敵なお式なんですよ、仏前式。


写真だけでもと思っている場合は、少し厄介。フォトスタジオはスタジオマリオです(笑)娘たちをわちゃわちゃさせていた舞台に上がり、自分が主役なるのかと思うとゾッとする人はやめておこう、一日くらいなら楽しめそうと前向きに思えるなら、以下を事前に相談するといい。

・一日一組であること=若いカップルと顔を合わせなくてよい

・衣装合わせも他のお客さんのいない時間を指定=余程の美魔女体型を維持していない限り事前に一度試した方が良い。若い子は何を着ても似合うけど、おばさんは何を着ても似合わない(笑)旦那はもっと似合わないwww 

ウソウソ!

大丈夫、何を着ても可愛い。

スタジオマリオだと諦めて、似合う似合わないより楽しむことを優先するのです。
友達は呼ばない方が良いかもしれない。二人だけなら乗り越えられる恥ずかしさ。
シニアウエディング専門のフォトウエディングもあるので、そういった場所の利用もありですが「シニア」引っかかるわぁ、、、w

スタジオでなく、カメラマンを一日押さえて二人を撮影していただくのなんていかがでしょう?衣装も、ドレスやタキシードではなく、少しだけおしゃれして街に出て、思い出の場所を巡って、ふたりの自然な姿を撮影していただく。きっと素敵なフォトアルバムができるでしょう。

お食事会を予定していれば、そのお食事会にカメラマンに入ってもらうのもいいですね。おしゃれをしたおふたりが、友人から祝福される自然な様子を記念に残せそう。


50代からのウエディング、残念ながら現状はサイトを見て探すことは困難、ターゲットにされた商品はありません。なので、ふたりが恥ずかしくないシュチュエーションでできるだけみっともなくない形で、けれど素敵な思い出になる一日を過ごすためには、自身で動くしかないのが現状。

ベニヤで仕切られたような箱、セントラルキッチンで作られた料理、大量工場生産のスイーツ、、、そんなものに満足できない肥えた「目」と「舌」をもつ大人には、それにふさわしい形があります。自身を見失わず、身の丈に相応しい「自分たちらしい」形を探してください。

これからまだ30年以上一緒に過ごすパートナーとの記念に残る一日を、あきらめないで欲しい。きっと素敵な思い出になるから。

◆いつも二人で通うビストロで、仲の良い友人と少しだけおしゃれをしてお食事会。その様子をプロのカメラマンに撮影してもらう。

◆友人の紹介で小さなホテルの宴会場で家族だけでのお食事会。お食事の前に二人の子供も一緒に家族写真を撮影。

◆相手の実家の近くのお寺で家族で仏前式。その後、近くのレストランで親族揃ってお食事会。

◆一日一組限定のフォトスタジオで、少し恥ずかしいけど二人だけのウエディングフォト。

最後に、これを読んだ業界関係者の皆様は、ほんの少しだけマーケットへのアプローチを考えたいただけたらと思います。もちろん、多くの収益が望めるマーケットではないし、会場の向き不向きがありますし、手間暇が割に合わないかもしれません。けれど、そこそこお金に余裕のある、実は手のかからない初老たちの結婚式は、可能性に満ちているかもしれません。

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