結婚式で家族が末席に座るのは「しきたり」か「想い」か。海外では近くにいるのが当然?!

披露宴会場のご家族の席は、日本ではほぼ「末席」に用意され、海外ではお二人の近く「中央」が多いようです。確かに、二人を育てた一番大切なファミリーがふたりの一番近くでという考え方、素敵だと思います。最近ではそういった考えの元、近くにお席を用意するおふたりも見かけることもでてきました。素敵な考え方だと思います。が、注意も必要になりますよね、それは<ご両親の居心地>

日本では当たり前のように、末席にいたご両親が中央にいるという事を「素敵」だと考えられるような雰囲気づくりや、そういったテーマをゲストに感じてもらえるような工夫をしなくてはご家族の居心地の悪さが際立ってしまうでしょう。「大切な家族なんだね、素敵だね!」とゲストみんなに思っていただけるように、そして何よりご家族がお二人の近くで幸せを心地よく感じていただける様に。日本にはまだまだしきたりに細かい方々も多く、そういった考え方にゲストがいやな思いをすることだけは避けたいですよね。

このしきたりが、結婚式を面倒だと考える人を増やしている要因の一つとも言えます。だからこそ、面倒なしきたりの中に込められた想いを今回はお伝えしたいと思います

末席に座るご両親の目線

披露宴会場では、ご両親は末席で会場を見渡します。一番新郎新婦から遠い場所、けれど、一番会場全体が見える場所。ご両親の席から、新郎新婦を眺めれば、自然と目に入るゲストの皆さん。ゲスト=自分の子供の人生で関わった大切な人たち。

そう、ご両親は末席から、自分の知らない子どもの人生の一部を垣間見るのです。

末席に一番近いテーブルには、幼馴染や学生の頃の友人。ご両親も名前くらいは聞いたことがあったり、親同士が仲良かったり、親にとっても懐かしかったり、成長した幼馴染をみて、我が子の成長を改めて感じるのかもしれません。

真ん中くらいに位置する、大学時代の友人など。ご両親にはもうなじみのない友人たちの顔、けれどそのテーブルの雰囲気から伝わるのは自分の子供の性格、過ごした時間の空気。両親に見せていた顔とは少し違う、やんちゃな部分や活発な部分を垣間見るかもしれません。

我が子がお盆休みに帰ってこなくなった頃、家族よりも大切にしていた仲間がいたことを思い出し、一緒に過ごしていた仲間たちを見つめるご両親はどんな風に感じるのでしょう。

おふたりのそばに位置する、二人の職場の友人、上司や先輩方。今、自分の子供たちが何を考え、どんな仕事をして、どんな毎日を送っているのか。もう、ほとんどわからなくなってしまった、けれど幸せなんだろうと思う、願う。

「どうか、うちの子をよろしくお願いします」と、ご挨拶することくらいしかできないけれど、どうか、毎日幸せに過ごしてほしいと思うご両親の素直な気持ち。上司や先輩はその時、ご両親に大切に育てられた二人を感じ、そして心配している両親の思いを察します。

自分の子供の人生の縮図

末席からゆっくりと眺めるのです。
小さかった頃、学生の頃、今を共にする友人、職場でお世話になっている人、成長と共にご両親には見えなくなっていた子供の人生の一面を、想像しながら感じることのできる時間。

その先に、幸せそうな二人の姿がまぶしく光っています。
多くの人に愛されている我が子の姿。

何を思うのでしょう。

それぞれ、様々な思いが駆け巡る事でしょう。

我が子がいつか、自分と同じようにこの席に座って同じような気持ちに浸る日が来ることを夢見るのかもしれません。よく頑張ったと、自分に心の卒業証書を送るのかもしれません。

そこにある「想い」を感じることができたなら、そんなしきたりも悪くないと思えるのではないでしょうか。

それもこれも披露宴をやってはじめて感じることができるのです。スタートは「ご両親の為」という理由でいい。結婚式をやることを前向きに考えてほしいと願うばかり。

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