酒と悪気と許容。結局「ゆるく」生きたい

私は酒癖が悪い。とてつもなく悪い。
が、最近は大人なので、それなりにというか、かなり気をつけている。が、しばしば泥酔し、記憶をなくす。

酔っ払った時に本音が出るというようなことをいう人がいるが、あれは嘘だ。私の経験上、酔っ払って脳の回路がおかしくなると、確かに隠されていたことが出てくることもあるだろうが、それ以上に、さっきまで見ていたドラマや映画、昼間はなした内容、最近なんだか気になった人の言動なんかが、全部ごっちゃになって、なんの脈略もなく外へ発せられている。

そして私の場合、そのときの記憶は寝ることによってほとんど失われてしまう。ので、本人はまるで覚えていない。

たちが悪いことこの上ないが、悪気はない・・・
多くの人に迷惑をかけてきた。許してくれた人もそうでない人も、ほんとうにごめんなさい。覚えていないけど・・・

たまに思う、酒がない人生だったなら。私は、まったく違う人生を歩んでいたのではないだろうか。それは又今度。

私は人生で何度となく、きれいに積み上げた積み木を、酔った勢いでガッシャーン!と全て壊してしまう様なことをしてきた。

翌朝、散乱した積み木を見て、青ざめ、落胆し、絶望する。

「またやってしまった・・・」

じゃぁ、飲まなきゃ良いのに。 まったくである。
何度となく、もう飲まないと心に誓った。守られたことはない。病気なんじゃないかと思う(笑

それを許してきてくれた友人がいる。「昨日のお前は本当にひどかった。ありえない。」といいながらも、又飲みにいこうと誘ってくれる。いいやつだといってくれる。

よっぱらいをゆるしてやってほしいという話ではない。

許されて生きているのだから、許そうよ。ということだ。
  
元々かなり許されて生きてきている私に、人を戒める権利などないわけだけど、私は怒らない様にしているし、許すようにしている。声が大きくて、我の強い話し方をするので、怒っているように感じられることも多々あるけれど。

なんだか最近、許さない人が多くなった気がしている。そういうことを、目にできる環境SNSなどが増えたせいかもしれないが、なんだかなぁーっておもう。

お前の酔っ払いと一緒にスンナ!

と怒られそうだが、人にはみんな許されていることがあるはず。許してくれる人と、許さなきゃいけない相手は、別であることが多い。けれどそういう繋がりで社会はできている。

毎日毎日口には出さないけれど、沢山の「ごめんなさい」がある
忘れっぽくてごめんなさい、スルーしてごめんなさい、だらしなくてごめんなさい、よっぱらいでごめんなさい、口がわるくてごめんなさい・・・・

いちいち口にはできないし、事情もある。だから、相手もそうだろうと思うことにする。

悪気がないとはたちの悪いことである。けれど世の中にはそれぞれの立場と解釈があって、それほど正しいことが明快に定義できることなど少ない。だから許容して生きていくしかない。

もうちょっとだけみんなが「ゆるく」なれば良いのになぁ~とか思う。日本人の気質から言って少しくらい「ゆるく」ても、大方ちゃんとルールは守られるし、時間も守られる。だから、みんなですこーし、「ゆるーく」なってみようよ。

そして、どうか、よっぱらいをゆr・・・

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